PVの予後と治療戦略


PVの生命予後は比較的良好で、血栓症のリスクに応じてその予防のための治療を行います。


真性赤血球増加症または真性多血症(PV)



1)PVの予後分類 13)

PVの生命予後は比較的良好であり、治療により10年以上の50%生存期間が期待できる。そのため、合併する血栓症の予防が治療の主眼となる。年齢60歳以上または血栓症の既往がある患者は、血栓症の高リスク患者である(表5)13,14)



2)PVの治療戦略

① 高血圧、脂質異常症、肥満、糖尿病などの、いわゆる血栓症の一般的なリスク因子がある場合は、これらの治療を行う。

② 血栓症の低リスク群(年齢<60歳、かつ血栓症の既往がない)に対しては、瀉血+低用量アスピリンの投与を行う。

③ 高リスク群に対しては、瀉血療法、アスピリン療法に加え細胞減少療法を行う。


13)Tefferi A, et al. Semin Hematol. 2005; 42(4): 206-20.

14)Barbui T, et al. J Clin Oncol. 2011; 29(6): 761-70.



日本血液学会編:造血器腫瘍診療ガイドライン 2024年版, 第Ⅰ章 4.慢性骨髄性白血病/骨髄増殖性腫瘍 総論, http://www.jshem.or.jp/gui-hemali/1_4.html



※低用量アスピリンは、真性多血症に対しては本邦未承認。効能効果、用法用量は電子添文をご確認ください。




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